アス夫と共に暮らすために

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治療が必要かもしれない

さっき電話をして来たアス夫さんが「夢子ちゃん、俺は治療が必要かもしれない」と言った。


飲み代+タクシー代+宿泊費で15万円を超えた5月、飲み過ぎで「死ぬかと思った」と言ったアス夫さんに「一度病院で検査してもらおうか」と誘ってみたけれど、「行かない、どうせ飲むなと言われるだけだから」と速攻で断られた。でも、自分がアル中(アルコール依存症)だということは認識していた。

そして6月。あと一週間を残して、飲み代+タクシー代+宿泊費は7万円ほど。会社帰りに毎晩飲み屋に行き、恐らく毎晩2軒~3軒をハシゴして家に帰るのは午前様。会社の懇親会や、アス夫さん独自の《コミュニケーションキャンペーン》を展開中らしいのでその一環としての飲み、1人飯、などなど何かと理由をつけて飲みに出る。

毎晩泥酔状態で帰り、0時過ぎに寝て朝は5時に起きられず5時半起き。もちろん二日酔い状態で出勤。会社でも仕事ははかどっていないと思う。最近は酔っ払い具合がひどく、私に悪態をついて3時過ぎに帰宅することも一度じゃなかった。終電を逃して20分先の駅まで迎えに行くこともあった。肝臓も体もヘトヘトで、でも3月に有休を使い果たしているので会社は休めず、疲労は溜まるばかり。「今日は早く帰って寝るね」と言いながら約束は果たせず、昨夜はとうとう「しんどいから泊まっても良い?」と言い出した。

精神科で出されている薬がよく効いているので、自分の行動を客観的に見ることができる状態なんだと思う。飲まずにいられないことも、飲んだら止められないことも、約束を守れないことも、私に悪態をついてしまうことも、はっきりと自覚している様子。自分を責めて苦しんでいるのがわかる。


私はどうしているのか…?怒りもせず責めもせずに、注意を促している。「今日は早く帰るからね」というアス夫さんに「了解です、待ってるからね」とOKを出し、「もう9時だよ」「もう9時半ですよ」「10時過ぎましたよ」のメール。そのあとは電話して「大丈夫?明日も仕事だよ」と優しく言うようにしている。で、泥酔状態のアス夫さんを迎えに行く。内心イライラしてストレスになっているから背中の蕁麻疹は止まらない。

アス夫さんがひどく悪態をついたときには「あなたはどれだけ私を裏切るの!」と心に刺さるようなメールも送った。「誰のせいでこんなにひどい蕁麻疹が出てると思ってんの!」と叫んだこともあった。彼を駅に置き去りにして1人で帰ったこともあった。それらのインパクトを強くするためにも、普段は忍耐強く優しく接している。

子育てと一緒で、口うるさく言っても耳には入らず何の効果も無いと思うし、本当にこの状況から抜け出したいと思わせるには痛い思いをして苦しまなきゃいけないと思うし、彼がそう思ったときに助けを求められる存在でいないといけないと思いながら、なんとかここまでやって来た。


で、やっと効果が出て来たところです。今週は会社から、飲み過ぎや悪態をついたことへの謝罪や面倒を見てくれたことへの感謝の言葉がメールで送られて来た。「本当にごめんね」と送られてくるメールに、自分を責めてる気持ちが乗っている。そろそろ倒れるか?救急車で運ばれるか?と心配しながら闘って来たけれど、今夜やっと本人の口から「治療が必要かもしれない」という言葉が聞けた。

まだまだ先は長いけれど、はじめの一歩を踏み出すところまでやっとたどり着けた。